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2024.04.03
皆さんは「スライドブリスターパック」をご存知でしょうか。
日ごろ化粧品や文房具をお店で手に取る方はご存知かもしれません。
スライドブリスターパックは化粧品や文房具がお店に陳列される際に製品が入っている透明なパッケージの部分のことです。
今ではいたるところで目にするスライドブリスターパックですが、そのルーツは小さな中小企業にあったのではないかという記事をご存知でしょうか。
当社の前身である「有限会社東京パック工業」の時代にそのルーツがありました。
当時の経済情報誌に取り上げられている内容と共にご紹介させていただきます。
昭和50年(1975年)8月20日に日本経済通信社発行の「エコノミックジャーナル」の夏期号に掲載された記事がありました。
エコノミックジャーナルは、日本経済通信社が発行している経済誌で、日本国内外の経済に関する情報を提供していました。
ビジネスや経済に関する企業の動向、産業のトピック、金融市場、経済政策、国際経済などに焦点を当てた記事を多く掲載していました。
最新の経済動向や市場の変化に関する情報を提供するため、当時のビジネスリーダーや投資家にとって有益な情報源となっていました。
また、業界のリーダーや成功したビジネスパーソンのインタビューや対談の特集記事の掲載もあり、当時では話題性の高い情報誌でした。
内容を簡潔にご紹介させていただきます。
記事の掲載当社はブリスターパックを手掛ける会社としてはかけ出しで、競合他社相手に苦戦を強いられている状況でした。
その業界の中で戦っていくためには他社と同じようなことを行っているだけでは難しく、他国の参入や経済状況の不景気さも相まって苦しい状況が続いていたと記載もされています。
その中で先見の明と見出したのが「スライドブリスターパックの折り曲げ加工の自動化」です。
スライドブリスターパックには裏側に台紙を挿入する折り曲げ箇所がありますが、当時の生産方法は手動で折り曲げたい箇所に熱を当て、柔らかくなったタイミングで折り曲げを行うという方法でした。
手加工で行うと日産の生産数の能率は非常に低いという所に着目し、機械の構造から生産方法までを機械の業者と密に調整し、当時では新しいスライドブリスターパックの折り曲げ加工の機械化に成功しました。
時代は変わり世代交代も経て今日の東京パック株式会社がありますが、先代の社長から受け継いだ「探求心」と「実行力」は今も会社の姿勢に受け継がれております。
他社にはできない新しく斬新な方法を模索する姿勢が、会社のスローガンの一つでもある「できないから始まる仕事がある」に精通しているということが垣間見える記事のご紹介でした。